「神の啓示と聖書の権威」
神は、ご自身を人類にあらゆる方法で啓示されています。その結果として、私達は神の存在を論証し立証することができる。
では宇宙の本源である神に近づくために、いかなる資料を求めたらよいのか。私達には四つの方向が許されている。
1. 理性
2. 神秘的直感
3. 教会
4. 聖書
である。
このバイブルアカデミーでは、理性と直感については扱いません。
そうすると、神はそのような権威を教会にお与えになったかという命題に取り組まねばならないが、後日、教会論で取り組むことにしましょう。
そこで、聖書のみが唯一の権威の真正な寄りどころなのか、という問題が残されているわけである。
聖書の権威について、20世紀の神学界は大いに揺らいだ。
「聖書の逐語的口授、誤りのない写本、BC1000年からAD70年にわたる期間に教理は変わらなかったという考え方は信じ難いものとなった」(フォスディック1924年)。
また科学の発達が聖書の権威に対して疑問を投げかけている。
しかし、にもかかわらず、初代教会以来の「聖書の十全霊感説」は、否定されることなく、私達に「神の言葉」として伝えられてきた。
それは「神の言葉としての聖書は、信仰者の心に達し、救いにとって必要な、魂を救う真理に属することが明白である」故である。
この見解は、神の啓示の具現であり、その啓示を記した文書は、信実であり、正典として超自然的に霊感されたものであるという信仰に基づいているからである。
バイブルアカデミーは、聖書翻訳上の相違も含めて、聖書に権威を認め、聖書批評学に一線を画し、信仰と生活の一切の規範とするものである。
「聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。それによって、神の人が、あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて、完全に整えられた者になるのである。」(第二テモテ3:16.17)
H.ハーレーは次のようにまとめているが、有益なので、ここに掲載する。
「旧約聖書の3つの基本思想」
1.アブラハムへの神の約束
彼の子孫によってすべての国民は祝福される。神は全世界に対するメシヤの国民という、特別な目的を持って、ヘブル民族を創始された。すなわち、1つの民族によって、全民族に神よりの大いなる祝福をもたらそうとした。
2.ヘブル民族との神の契約
もし人々が、偶像の世にあって、忠誠をもって神に仕えるなら、彼らは1つの民族として繁栄し、
もし人々が神を捨てて、偶像に仕えるなら、彼らは1つの民族として破滅させられよう。
すべての民族は、偶像を礼拝していた。神々はいたるところにあった。
旧約聖書は、偶像を拝する諸国民の世界に1つの民族を立てて、全宇宙には「1人の真の生ける神」がおられるという理念を確立するための多年にわたる神の努力について記述している。
3.ダビデへの神の約束
彼の家の者(子孫)が神の民を永遠に統治する。
神の家の民がついに大国民となった時、神は1つの家族つまりダビデの家を選び、その家族を中心に神の約束を確立し始めた。すなわちその家の者から1人の偉大な王が現れ、その王は永遠に生きて、限りなく続く世界王国を打ち立てるであろうとの約束である。
「旧約聖書における3大思想発展の段階」
1.ヘブル民族は、この民族を通して全世界が祝福されるために創始されたものである。メシヤの国民。
2.ヘブル民族が世界を祝福する方法は、ダビデの家の者によってである。メシヤの家族。
3.ダビデの家の者が世界を祝福する道は、その家の者(家系)のうちに生まれる1人の偉大な王によってである。メシヤ。
このように、神がヘブル民族を創始された「究極の目的」は、キリストを世界に来たらせることであった。
神が「当面の目的」とされたのは、偶像礼拝の世界のただ中に来るべきキリストの背景として、唯一の生ける神がいますとの理念を打ち立てることであった。
1.ヨセフの兄弟との和解から何を学ぶか? 何を語るか? 創世記44:1-45:28
2.ペンテコステ直後のペテロの説教とはいかなる特徴があるか?
ケリュグマとは?
使徒 2:14〜36
その結果何が起こったか?
使徒 2:37〜42
原始キリスト教会の姿は?
使徒 2:43〜47
3.ワンポイントメッセージ
5000人の給食と五つのパンと二匹の魚
ヨハネ 6:1〜14