◎今月のテーマ『福音を守れ』
2017年のテキストであるピリピ人への手紙は、喜びの手紙と言われ、牧会的には素晴らしいみ言葉が散りばめられている。
だれにとっても愛書となりうる書物です。
しかし、パウロの手紙の意図は明らかに、正しい信仰の擁護でした。
彼の信仰の中心はキリストご自身。
内にいますキリストを自分の肉の思いや野心、霊的無知や聖書の真理に対する不勉強などいかなるものによっても傷つけたり歪曲する事は許されないと言う強い信念を持っていました。
ピリピ教会に影響を拡大していたグノーシス主義に対して、「キリストのみ」という主張を強く語っています。ユウオデアとスントケの争いの背景にも信仰上の違いがあったのではないかと推察されます。
切なる祈りをもって「真理」にあって一つとなるように説得しようとしているのです。
現代風に言えば『福音を守れ』です。
①福音を知る。
②福音を実践する。
③福音を伝える
この三つの戦いによって『福音』を守ることができます。
伝道や証を考える者はまず『福音を守れ』というみ声に聞き従わなければならない。
このテーマをテモテの手紙で率直に語っています。
「そして、あなたにゆだねられている尊いものを、私たちの内に宿っている聖霊によって守りなさい。」(第2テモテ1:14)
旧約聖書は来るべき救い主を指し示しています。
新約聖書は来られた救い主キリストを指し示しています。
福音書はそのキリストご自身の姿。
しかし、書簡はこのキリストがいかなるお方かを鮮明に示しているのです。
そこでパウロ書簡から「来られたキリスト」を明らかに見たいと願っています。
①ピリピの手紙 と その背景。パウロの伝道旅行。
初期の手紙、 晩年の手紙などの位置付けと意味について考察します。
②それぞれが属する教会において、福音はいかに語られ、証されているか?
③我らの信仰はいかに守られるべきか?
④祈りの時