テーマ「豊かにまく者」
聖書 第二 コリント 9章6〜15節
10月31日 (宗教改革記念日)
おはようございます。今週は増えていく恵みについてお話しいたします。
既にお話しした通り、伝道者パウロは、困窮しているエルサレム教会を支援するために、コリント教会にも募金のすすめをしています。
しかしここでは支援するものの心、神に奉仕する者の心、そこになくてはならない信仰について語っています。
①自然界の法則で
「少ししかまかないものは、少ししか借りとらず、豊かにまくものは、豊かに刈り取ることになる」(9:6)
引きこもった生活で、閉ざされた心で、豊かな実を結ぶことができません。自分のためにだけではなく、人のために働き、与え、奉仕する時豊かな恵みが神様を通して与えられます。持てる全てのものを与えてまくのです。時が来ると必ず豊かな結実があります。
②愛の法則で
「各自は惜しむ心からではなく、また、強いられてでもなく、自ら心で決めた通りにすべきである。神は喜んで施す人を愛してくださるのである」(9:7)
献金においては、私たちの心が神の前に試されます。不思議にも惜しむ心や、秤にかける心が湧き上がってくるのです。それは自分の利益を考え始め
た時、与えることが損失であるかのように感じてしまうのです。ここで私たちは「惜しむ心からではなく」「愛によって」支援すべきであります。この愛はキリストからいただくものです。
「彼は惜しげなく施し、貧しいものに与えた」(詩篇112:9)ここに神の祝福を豊かに与えられた1人の人の姿が描かれていますが、これはきたるべきメシア、イエスキリストを指し示していると言われます。
③信仰の法則で
「神はあなた方にあらゆる恵みを豊かに与え、あなた方を常にすべてのことに満ち足らせ、すべての良いわざに富ませる力のある方なのである」(9:8)
人と人とが助け合う事は良い事ですが、人間のレベルにとどまることなく、常にその出来事を見ておられる神がおられること、そして神はその愛の動機を見て答えてくださる事を知って生活する事が信仰の法則です。神が介在したときに、善意の働きは「ますます豊かになる」のです。(9:12)
これが増えていく恵みなんですね。
聖書を紐解いていきますと、神のわざは「増加と拡大である」と言う真理に気づきます。アダムとイブから人類は増え広がりました。アブラハムとサラからイスラエル民族の歴史は拡大し、キリストの十字架を通してさらにキリスト教として全世界に広がりました。1粒の麦が地にに落ちて死んだとき、それは何百倍何千倍と言う結実を生むのです。
(しかしそこに悪魔が介入すると、武漢のコロナウィルスが全世界に広がってしまうようなことにもなります。)
あなたの人生のひとこまにおいて、
金銭においても、奉仕においても、あるいはささやかな友情においても、惜しみなく与える時に豊かな結実を生むのです。この信仰の尊い原理を体得されますようにお祈りいたします。
コロナ禍でいつの間にか卑屈な、自己中心的な発想になってしまっていたならば、今日の御言葉によって心を開き、青空に向かって感謝と賛美を捧げようではありませんか。神様の豊かに増えていく恵があなたの上にもありますようにお祈りいたします。
小田 彰