テーマ「いのちの泉」
聖書 詩篇 36:1〜12
詩篇36篇は特別に優れた詩篇の1つと言われていますが、あまり馴染みがないかもしれません。
冒頭に「聖歌隊の指揮者によって歌わせた主のしもべダビデの歌」と書かれています。
第18篇とともに「主のしもべ」と言われたダビデの信仰は大変純粋なものでした。
多分サウル王の迫害の中でこの詩を書いたのだと思われます。
試練によって神に近づくことができたと言う証です。
(1〜4)悪しき者
(5〜9)神の愛
(10〜12)祈り
と3部に分けることができます。
しかし鍵の言葉は第9節です。
「いのちの泉はあなたのもとにあり、われらはあなたの光によって光を見る」(36:9)
ここで命と光は同じことを言っています。
それは幸福の条件です。
神様から命をいただき、神様の光の中に生きることによって、常に光を見出していかなければ人生は無に帰してしまいます。
「神の恵みなくして人生はない」(カルビン)
「神の光の中にいなければ。(直面している事態を善しとして)幸福を見いだすことはできない。」(アレキサンダー)
言葉を変えて言えば神の光の中に歩んでいるときには、現実の問題がおもわしくなくても、神様の最善として受け止めることができ、その結果自分が幸福であると言うことができます。
まさにこれがダビデの心境だったのです。
現実の迫害の中で苦しみながらも、神の光の中に生きている信仰によって、きっと神様がよくしてくださるに違いないと希望の確信を持つことができたのです。
ですから
「主よ、あなたのいつくしみは、天にまで及びます」(36:5)
神の愛、真実、正義、裁き、そして共にいて下さる恵みは彼を失望させたことがなかったのです。
今週も私たちの祈りを聞き、答えてくださる愛に満ちた主に信頼して前に進みましょう。
主の守りが豊かにありますようにお祈りしています。
小田 彰
☆次週より礼拝を再開いたします。
また3月の聖餐式をいたします。
礼拝後感謝報告会もあります。
4月4日が今年のイースターです。
恵みの中にスタートできますようにお祈りくださり、ぜひおいでください。
小田 彰