2022.12.4

「信望愛主」

テーマ「罪との戦い」

聖書 へブル 12章4節、ルカ 1章18〜25節

 

アドベント第二主日です。私たちの導き手であり模範であるお方、イエス・キリストを仰ぎ見て、目を離さず進みましょう!クリスマス礼拝まで3週間、イエス・キリストを思い、また待ち望む期間です。

 

「あなた方は、罪と取り組んで戦う時、まだ血を流すほどの抵抗をしたことがない」(12: 4)

 

イエス・キリストは悪魔の力と戦っていました。その結果十字架刑に処せられました。しかし彼の心は揺らぐ事はなく、恐れる事なく、使命の道を前進しました。十字架を忍んだイエス・キリストを見ることによって、強く前進することができます。

 

ここで語られている罪には4つの意味があります。

①初代教会の迫害者たちです。

現代に生きる私たちにも隠に陽に迫害者たちがいます。

②自分の不信仰と弱さです。神の実在と守りに対する不信仰は歩みを止めてしまいます。

③人生の試練です。天災、病気、事故、老い、社会的攻撃、経済的不安は誰にもあるものです。そこにも信仰者の戦いがあります。

④異端との戦いです。初代教会には異端の影響によってイエスキリストの救いの信仰が曲げられることがありました。グノーシス派の台頭によってキリスト教が単なる神秘主義に陥ってしまうこともありました。教会の中で権力や財力を持つユダヤ教的指導者たちによって福音が踏みにじられました。私たちはイエスキリストの生涯の中で示された生き方を見つめなければなりません。

 

クリスマスの主、幼な子イエスは、その誕生から十字架を担っていました。信仰者の人生に伴う試練は、神の愛の訓練でもあります。その結果清められ、義の実を結ぶものとされるのです。

 

「誰でも私についてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて私に従ってください」(ルカ9: 23)

 

 

このアドベントシーズンはイエスから目を離さないで過ごしましょう。神の力強い支えがあなたの上に与えられますようにお祈りいたします。

小田 彰