「信望愛主」
テーマ「全世界に出て行って」
聖書 マルコ 16章12〜20節
キリストの復活から昇天までは40日ですが、マルコはどのように記録しているでしょうか。
「全世界に出ていって、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ。」(マルコ16: 15)
①マルコの福音書はいっそう強力に「世界宣教」の命令を下しています。
「出て行って宣べ伝えよ」との命令です。内面的に信じているだけではいけない。自分の身を守るためだけの信仰ではいけない。殻を破り、扉を開き、出て行って宣べ伝えよという積極的動機付けです。その結果日本の私たちのところにまで福音は届けられたのですね。
②福音宣教の犠牲に対して主は守りと力とを約束されました。
「信じる者には、このようなしるしが伴う。すなわち、彼らは私の名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、蛇をつかむであろう。また毒を飲んでもで決して害を受けない。病人に手をおけば、癒される」。(16: 17、18)
これはイエスが働かれた3年半に、人々に示した数々の御業を、私たちもすることができるとの約束です。
復活の主は弟子たちに奇跡の力を与えたばかりではなく、信じる現代の私たち一人一人にも奇跡の力を与えられます。
③ここに「祈りの力」のテーマが隠されています。私たちが福音を宣べ伝えるために出て行き、あらゆる迫害と逆境に立ち向かい人々に接する時、「祈りの力」が発揮されます。この「信じる者に伴うしるし」こそ私たちの祈りの保証であり、祈りの根拠なのです。
そして主イエスが私たちの行く先々に共に歩んでくださり、働いてくださるのです。マルコ福音書の約束の言葉によって、今日全世界の福音の宣教がなされているのです。
「弟子たちは出て行って、至るところで福音を宣べ伝えた。主も彼らと共に働き、御言葉に伴うしるしをもって、その確かなことを示しになった」(16: 20)
あなたも誰かの救いのために祈り始めるならば、それに伴う神の御力を見るでしょう。神様の祝福が豊かにありますようにお祈りしています。小田彰