テーマ「主を知る知識」
聖書 イザヤ 11章1〜9節、ローマ 15章7〜13節
2023年元日礼拝からイザヤ書を学んで参りました。「荒野にサフランの花が咲く」(イザヤ35:
10)を標語に53回学んで参りました。ウクライナ戦争の終結と復興をイメージした言葉でもありましたが、まだその時は来ていません。しかし、預言の言葉は必ず成就します。
イザヤ書11章には再びダビデ直系の王として来られるメシア。「油注がれた者」と言われるお方のことが書かれています。ダビデの父はエッサイでありましたが、これはダビデ王国のことを語っているのではありません。それよりもずっと後に来られる方のことであります。すなわちイエス・キリストのことを語っています。
「エッサイの株から1つの芽がで、その根から1つの若枝が生えて、実を結び、その上に主の霊がとどまる。これは知恵と悟りの霊、深慮と才能の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。」(11:
1.2)
人類は何千年もの間神を知りたいと願ってきました。しかし、人間の努力や学びや祈りの作法によって知ることができませんでした。ただ、受肉されたキリストのみが、神の御性質と真理とを私たちに伝えて下さいます。
主を知る知識について
①主の霊
②主の正義
③主の平和 について書かれています。「乳飲み子は毒蛇の洞に戯れ、乳離れの子は手をまむしの穴に入れる」(11:
80)と書かれているような、弱肉強食世界ではなく、完全にすべての生物が調和して、共に生きている時代。ましてや世界に戦争などの全くない時代が約束されていますが、それはいつ来るのでしょうか?
ハーレー博士は「それは我々の血肉の世界に実現するのであろうか、あるいはきたるべき次の時代に実現するのであろうか。我々には知る由もない。しかし、その実現は、朝が訪れると同じように確実である」と書いています。大変大きな慰めです。必ずそのような平和の時代が来るのです。信じましょう。期待しましょう。待ち望みましょう。
「水が海を覆っているように、主を知る知識が地に満ちるからである。」(11:
9)地球を水が覆っているように、イエス・キリストの言葉が世界を覆う日が来ると約束されています。
さて、2024年の標語は「主之真実」です。「たとえ、私たちは不真実であっても、彼は常に真実である。」(第二テモテ2:
13)を年頭の言葉といたします。サブタイトルをつけるならば「キリストにある希望」です。さらにイエス・キリストを深く知ることを通して、この混沌とした時代の中にあって、希望を見出して参りたいと願っています。
今日のテキストで取り上げたパウロの言葉で締めくくりましょう。
「どうか、望みの神が信仰から来るあらゆる喜びと平安とを、あなた方に満たし、聖霊の力によって、あなた方を、望みに溢れさせてくださるように。」(ローマ15:
13)
2023年の交わりとお祈りを心から感謝いたします。
2024年の歩みの上に神の祝福をお祈りいたします。
小田彰