「荒野花咲」
テーマ「これは道だ これに歩め」
聖書 イザヤ 30章19〜26節、ヨハネ 14章1〜6節
神はしばしば罪人である私たちを見捨てるかのように処遇することがあります。しかし今日のテキストは、再び心を変えて、恵みを施される愛と許しの神の姿を語っています。しかしそこで「神の声を聞き、導きに従う」と言う私たちの態度が求められています。神の御声を聞くことができる人は幸いです。また、そのように信仰の耳を育てていただきましょう。
「シオンにおり、エルサレムに住む民よ、あなたはもはや泣く事は無い。主はあなたの呼ばわる声に応じて、必ずあなたに恵みを施される。主がそれを聞かれる時、直ちに答えられる。」(イザヤ30: 19)
この部分を見ますと、前段で神が示された裁きとは全く異なる祝福に満ちた情景です。エルサレムに住む人たちに、もはや泣く事はないと仰せられました。祈りは聞かれます。そして断絶から交わりの回復が与えられるのです。
そして私たちの人生の導き手である神の姿が示されています。
また、あなたが右に行き、あるいは左に行く時、その後で「これは道だ、これに歩め」という言葉を耳に聞く。(イザヤ30: 21)
神の御声を聞き、導きに従うことがクリスチャンの最大の幸せです。後から聞こえる声とは、見えないお方の声なのです。人生の岐路に立って、右か左かを選択しようとする時、神は「これが道だ」と示してくださるのです。これがまさに神の愛ですね。
イエスは彼に言われた、「私は道であり、真理であり、命である。誰でも私によらないでは、父のもとに行くことができない」。(ヨハネ14: 6)
私たちに道を示し、正しい選択を与えてくださるのはイエス・キリストです。キリストのみことばに従うなら、正しい判断をすることができるでしょう。
ルカによる福音書19章で、ザアカイがイチジク桑の木に登って、イエス・キリストを見ようとした時、「ザアカイ急いで降りてきなさい。今日あなたの家に泊まることにしているから」と言う御声を聞いたのです。彼がどれほど偏屈な男であり、嫌われ者であったとしても、また本当の信心深さを持っていなかったとしても、その日即座に木から降り、イエスを自宅に迎え入れたのです。そして、もし不正に取り立てたお金があれば四倍にして償いますとまで告白したのです。ザアカイの行動は即座に従うという証でした。
「今日、御声を聞いたなら、神に背いた時のように、あなた方の心を、かたくなにしてはいけない」(ヘブル3: 15)
ここに大切な3つの真理があります。
①み声を聞く備えをせよ。「傾聴」
②人の言葉ではなく神の声を聞け。「神声」
③聞いたら即座に従え」即従」
このような霊的な耳を持つこと。そして聞いた通りに即座に従うならば、必ず大きな祝福を見いだすでしょう。そして気がついてみれば、全く新しい道を歩んだことになるでしょう。
さて、今日の御言葉が、あなたの人生の正しい選択のために用いられるように願っています。今週も神の祝福が豊かにありますようにお祈りいたします。
小田 彰