「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」
(伝道の書 3:11 口語訳聖書)
2016年のキーワードは「時」です。
世界の歴史において節目の年となるでしょう。
あなたの人生にとっても大切な年です。
すべてに「神の時」があります。
それを示してくださるのは聖霊であり、みことばです。
神の時を知り行動するなら、神の美しいみ業が実現します。
「また傷ついた芦を折ることなく、ほの暗い灯芯を消すことなく、真実をもって道を示す。」
(イザヤ書 42:3 / マタイの福音書 12:20)
日本社会の高齢化を考えても灯芯が短くなって来たことを痛感します。
キリスト教界も弱体化が進んでいるように思われます。
時代の変化についていけない現実が社会不安と無力感の原因かもしれません。
冒頭のみことばは、そのような心に明確な指針を示しているのです。
「神の時」と共に「神のご計画」があります。
それを知って生きる人には不安も失望落胆もありません。
確信に満ちた着実な歩みがあるのみです。
旧約聖書イザヤ書42章は、第2イザヤと言われる部分です。
「我がしもべ」(1節)とはイスラエル民族だと言われます。
しかしそれは一人の人のように書かれています。
それは
①神に選ばれた人
②聖霊に満たされた人
③世界に福音を伝える人
④柔和と謙遜の器
⑤人類に希望の道を確立する人。
しかしイスラエル民族と云うより、確かに誰かを指し示しているようですね!
新約聖書 マタイ 12:18〜21には それがイエス・キリストであると書かれています。
イスラエル民族はイザヤ書の約束が選民の勝利を意味すると理解したでしょう。
しかし、神はイエスキリストの十字架の福音のことばによって希望の道が確立されるようにご計画されたのです。
「神の愛が心のうちに死滅しようとする時、あるいは信仰が困難の中にあってなお生きようとして悶え苦しむ時」、
神のご計画は
「傷ついた芦を折ることなく、ほの暗い灯芯を消すことがない」
と断言してくださるのです。
私は「折らず」「消さず」と云う約束によって大いに慰められたのです。
神の世界は大手企業の発展とは全く違うのですね。
弱さの中の勝利であり、待ち望む者の希望なのです。
「彼は衰えず、落胆せず、ついに道を地に確立する。」(4節)
田園調布チャペル牧師 小田 彰