2022.4.3

「信望愛主」

テーマ「永遠の栄光に」

聖書 第一 ペテロ 5章10〜14節

 

はじめに、1982年4月1日に伝道事務所ライトハウスが創立いたしました。全く何をするかもわからず、何の資金力もなく、ぼう然と遠くを見ているような旅立ちでしたが、40年の記念の年を迎えましたことを主に感謝し、また皆様のお祈りに感謝いたします。

ペテロ第一の手紙の最後の頌栄部分に参りました。この手紙が象徴しているメッセージは「信仰」「確信」「希望」そして「平安」であるといえるでしょう。

 

先週第5章の代表的な言葉、

「神はあなた方をかえりみていてくださるのであるから、自分の思い煩いを、いっさい神に委ねるが良い。」(5:7) をいただいて、私たちが力を抜いて一切を神に委ねる時与えられる信仰者の安らぎを提示されました。

そして今日はさらに、神がどのように恵みに溢れたお方であるかを再確認させられるのです。

 

「あなた方をキリストにある永遠の栄光に招き入れてくださったあふるる恵みの神は、しばらくの苦しみの後、あなた方を癒し、強め、力づけ、不動のものとしてくださるであろう」。(5:10)

ペテロは救いに導いてくださった神様が溢れる恵みのお方であることを強調しています。それはもう感謝の言葉もないほどです。それは過去から現在にずっと続いている神の恵みの交わりです。

そしてこの恵みの神はこれからも、さらに未来に向かって永遠に祝福してくださるお方であると言う確信に満たされています。「永遠の栄光」と言う言葉がそれを物語っています。

 

「しばらくの苦しみの後」は初代教会の迫害時代を意味するばかりではなく、私たちの地上における人生を指しているのでしょう。必ずその苦しみは終わり、感謝と賛美と確信に満たされるのです。

「癒し」は再建すると言う意味もあります。痛み苦しんだ過去を美しく整え直してくださるのです。この言葉はウクライナの人々にも送りたい言葉です。

「強め力付け」は、どんなに弱いものも、神に選ばれた時どんなに未熟であっても、聖霊は強め励ましてくださると言うのです。実はこの言葉の裏には、最後の晩餐で語られたペテロ自身へのイエス・キリストの慰めの言葉が込められています。

「しかし、私はあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それであなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力付けてやりなさい」。(ルカ22:32)

 

「不動のものとしてくださる」とは、揺るぐことのない信仰であり、人生の土台を確立してくださると言うことです。

 

○神はあなたを選び、導き、成長させ、絶対的確信に満たし、常に魂の平安を与えて下さるのです。これこそ聖書の信仰が私たちに与える最も尊い宝石のような賜物ではないでしょうか。

 

「キリストにあるあなた方一同に、平安があるように」。(5:14)

この最後の言葉は、復活したイエス・キリストが弟子たちに現れたときに言われた言葉「シャローム」です。

 

今世界には暗雲が立ち込めています。そして私たちの人生にも予想もできない不安が訪れています。このような時代に生きる私たちに神は「絶対的平安peace」を与えて下さるのです。

 

まもなくイースターを迎えますが、十字架に向かうイエス・キリストの心が完全なる平安に支配されていたように、私たちの心も完全なる平安を保ってまいりたいと思います。

祝福をお祈りします。

小田 彰