2022.7.10

「信望愛主」

テーマ「御子によって」

聖書 ヘブル 1章1〜12節

  

今週から12月末までヘブル人の手紙の学びに入ります。テーマは「信仰とは」です。ヘブル人への手紙は、ユダヤ教の習慣と、神殿における礼拝の捧げ物等について知識がないと理解できない難解な書物です。

しかし「信仰とは」と言う根本的な答えを見いだすために学んでまいりたいと思います。今日はその序論として第1章1-3節をお読みします。

「神は昔は、預言者たちにより、いろいろな時にいろいろな方法で、先祖たちに語られたが、この終わりのときには、御子によって私たちに語られたのである。

神は御子を万物の相続者と定め、また御子によって諸々の世界を造られた。

御子は神の栄光の輝きであり、神の本質の真の姿であって、その力ある言葉を持って万物を保っておられる。

そして罪のきよめのわざをなし終えてから、いと高きところにいます大能者の右に、座に疲つかれたのである。」(1: 1-3)

 

大変厳かな表現でイエス・キリストの素晴らしさを語っています。

①神はイエスを通して語られること

②御子イエスは世界の創造者であり、今も世界のすべての動きを支配しておられること。

③御子イエス・キリストの内に神の輝きを見出し、神の本質がそこに隠されている。

そしてその力ある言葉が万物を支配し保っている。

④今日も天の神の右に座しておられ私たちを見下ろしておられます。

 

これほど御子イエス・キリストの働きと存在の意味を語っている箇所は聖書の中にありません。

 

さて信仰とは「イエス・キリスト」を見、聞き、従うことです。今全世界に起こっている不可解な出来事も、日本の国を揺さぶっている政治や経済の問題も、突然元首相が射殺されるというような恐ろしい出来事も、神の御手の中にあります。聖書が私たちに伝えているイエスと言うお方の中にすべての解答が隠れています。

私たちは不安と恐れにさいなまれ、迷いの中にある旅人ですが、この「御子」と言われるイエス様に目を留め、従い続けるときに、結果的に解決が与えられ、魂の平和を得ることができます。これが信仰です。

シリヤを旅していた人が、数人の羊飼いがたくさんの羊たちに水を飲ませている光景に出会いました。1人1人の羊飼いが持っている羊たちに「メナー」(アラビア語で私に従ってきなさい)と言うと、ちゃんとその声に従って、30頭、40頭とまとまってついていくのです。旅人が同じことを言っても1頭もついてきませんでした。

全世界に何十億人いたとしても、御子イエス・キリストは私たちの声を聞き分け、「私に従ってきなさい」と声をかけて下さいます。あなたはその声に従っていけば良いのです。素晴らしい救い主に毎日毎日従ってまいりましょう。結果的に振り返ってみれば、恵みと感謝と賛美に満ちた人生であったと言う日が来るでしょう。

 

「さて、私たちには諸々の天を通っていかれた、大祭司なる神の子イエスがいますのであるから、私たちの告白する信仰を、固く守ろうではないか。」(ヘブル4:14)

 

今週もあなたの羊飼いである御子イエスの御声が聞こえますように。そして素直に従っていくことができますようにお祈りしています。

小田 彰