「荒野花咲」
テーマ「聖なる道」
聖書 イザヤ 35章1〜10節、ルカ 9章23〜25節
イザヤ書35章は2023年元日に語った年頭聖句です。イザヤの目は、民族の滅亡を見ないで、その先にある約束の神の国を見ていました。サフランの花咲く荒野は神の愛の奇跡が始まることの預言です。
今日は8節から始まる「大路High way 」のお話しです。
「そこに大路があり、その道は聖なる道ととなえられる」(イザヤ35: 8)
大路とはエルサレムへ繋がる道のことです。全世界からシオンへと道が通じ、救われた者だけが、賛美しながら帰って来る光景です。
ハーレーは、「教会が長い艱難を経て、ついに、天的栄光の光の中に輝く終末を迎える描写である」と言っています。それは私たちが、天国へ向かう行進に加わって、喜びに満ちて歌いながら進んでいく光景です。
ユダヤ人にとってはシオニズムと言われる、エルサレム帰還の出来事であり、イスラエル共和国が1948年に建国されて以来、今も続く栄光の移住運動です。
私たちにとっては、クリスチャンシオニズムであり、天国への旅です。この旅の行列こそ「教会」なのです。
①この世の生き方から聖別された人たちの群です。
②イエス・キリストの十字架を信じ、罪赦され、あがなわれたものの群です。
③喜びに、満たされ歌うたいつつシオンに向かう群れです。
今私たちは、このような群の一員として、天国への旅を続けているものであることを確認しましょう。
格差や、病気や、経済や、エネルギーや、戦争の問題をはらんでいる世界ですが、私たちは喜びに満たされた、賛美する人々なのです。
「聖なる道」は「十字架道」と言われます。イエス・キリストの十字架の足跡を踏む人々です。レントの季節に、改めて私たちが歩いている道について考えさせていただきましょう。
「誰でも私についてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて、私に従ってきなさい。」(ルカ9: 23)
「彼らは楽しみと喜びとを得、悲しみと嘆きとは逃げ去る。」(35: 10)
あらゆる悲しみ、苦しみを喜びに変えていただき、賛美しつつ進む一週間でありますようにお祈りいたします。
小田 彰