2024.2.11

テーマ「わたしの福音」

聖書 第二テモテ 2章8〜13節、マタイ 19章23〜30節

     

テモテへの第二の手紙の目的は、性格は良く信仰はあるが、勇気がない若い弟子に対するパウロの激励文だと申し上げました。今日のセクションは、パウロが何を信じているか、何故牢屋の中に縛られているか、どのような希望を持っているかについて、次から次へと言葉をつないでいます。

そして、私が迫害を受けようと、否定されようと、命を奪われようと、決して失われることのない真理を歌い上げているのです。高らかな賛美の歌に満ちています。

 

①「イエス・キリストをいつも思っていなさい。これが私の福音である」(2:8)復活の主を思え。

②「神の言葉はつながれてはいない」(2:9)たとえ私が牢獄の中に繋がれていたとしても、福音の言葉は、それ自体の翼を張って、世界中を飛びかけるであろう。

③「一切のことを耐え忍べ」(2:10)

信仰者はどんなことについても忍耐するのである。それが一切の勝利の鍵だ。

④「イエスの救いと永遠の栄光を得るため」

⑤「たとい私たちは、不真実であっても、彼は常に真実であるから」(2:13)

裁判に惹かれゆくイエス・キリストと目があった焚き火に当たっていた裏切り者ペテロを、イエスは赦し、後に教会の監督として用いました(ルカ22:61)。どこまでも赦しと愛の真実のお方です。

 

この4つの力強い励ましの言葉は、今日の私たちに対する叱咤激励でもあります。現実に私たちが試練に遭遇した時、このパウロの言葉によって確信をよみがえらせ、不可能に立ち向かっていく力が与えられるのです。

 

パウロはここで初代教会の洗礼式で用いられたと思われる賛美歌をテモテに思い起こし、歌うように励ましています。

「もし、

私たちが、彼と共に死んだなら、また彼と共に生きるであろう。

もし

耐え忍ぶなら、彼と共に支配者となるであろう。

もし、

彼を否むなら、彼も私たちを否むであろう。

たとい、

私たちは、不真実であっても、彼は常に真実である。彼は自分を偽ることができないのである」(2:11〜13)

 

賛美は繰り返し歌うことができ、その真理を思い起こさせます。歌う中に闇は光の中に移され、孤独は神の臨在によって慰められます。

賛美は力です。

 

今週あなたの唇がこのような賛美の歌によって満たされますように。それによってすべての闇を吹き払って光へと変えることができますようにお祈りしています。

小田 彰